【洋書が原作】『It Ends with Us』を英語のオーディオブックで🎧聴いてみた

 

今年、映画化される洋書の1つに『It Ends with Us』というベストセラーがあります。

2024年6月21日に公開予定となっており、まだ公開されるまで時間があります。

人気な理由が気になったので、映画が公開される前にどんな本なのか、オーディオブックで聴いてみました。

早速、感想を載せていきたいと思います。

1. 『It Ends with Us』by Colleen Hoover

2. オーディオブックについて

配信日(Audible):2016/8/2

再生時間:11時間 11分

ナレーター:Olivia Song

ナレーションははっきりしていて聴きやすいので、1.25倍速くらいで聴いた。5日くらいで聴き終えた。


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3. あらすじ

Lily (リリー)は故郷を離れボストンに引っ越して生活をしている。会社を辞めて自分のビジネスを始めようとしているところだ。そんな中、医者のRyle (ライル)に出会うシーンから物語は始まる。Ryleは医者でイケメンでお金持ちで頭もいい。そんな二人のロマンスが中心に描かれている。一見シンデレラストーリーのような話なのだが、Ryleとの関係が深まるにつれ、Ryleの別な部分が見えてくるのであった。DV (ドメスティック・バイオレンス)のある家庭で育ったLilyがRyleとの関係をどのように克服していくかの物語。

4. 評価 ★★★☆☆(3/5)

5. 感想(ネタバレあり)

1人称で話が展開していくので、話が理解しやすい。

英語も難しい単語が使われていないので、別な作業をしながらすらすら聴けてしまった。

小説の内容なのだが、LilyとRyleのロマンスの展開はまさに「Too good to be true (出来すぎた話) 」で始まる。

医者でイケメンでお金持ちのRyle。これってロマンス小説だからって話が出来すぎてない?と思ったのだが、読み進めていくと、RyleがDV男だという事が分かるのだ。

LilyがDVを受ける姿は、本当にありそうな描かれ方で現実味があっていいなと思った。

私はクライム系の話に興味があるので、DVの専門家であるLaura Richards (ローラ・リチャーズ)のポッドキャストをよく聴くのだが、彼女が恋愛関係において「too good to be true (出来すぎた話) 」には注意しろと喚起しているのを思い出した。

ストーリー全体的に、現実味がないなと思う部分がいくつかあったのが残念だった。

Ryleのお姉さんがLilyがオープンさせる花屋に偶然入ってきて、一緒に働く事になったり、Lilyの昔の恋人Atlas (アトラス)に偶然再会したり、それはちょっと無理があるだろと思って笑ってしまった。

そもそもLilyが20代で花屋をオープンさせているのも、ホームレスだったAtlasが自分のレストランを持っているのも、みんなそんなに若くしてビジネス立ち上げられるか?資金はどうしたの?と思った。

映画化ではどうやらBlake Lively (ブレイク・ライブリー)が主演のようなので、映画では現実味を持たせるためにLilyは30代くらいの設定なのかな?

あと、若い時のLilyがEllen DeGeneres (エレン・デジェネレス) の番組が好きな設定になってるのも、ちょっと痛い。

Ellenに手紙を書いて自分の思いを書いているシーンがあるのだが、セ、センスが...。もうちょっと別な人とかいなかったのかな?

オーディオブックでは著者の母が経験した事が最後に少しだけ語られていて、この本の内容の1部にも描かれている。

最後本を読み終えると、この本のタイトルの意味が分かる。

ストーリーラインがあまり好きになれなかったし、キャラクターもあまり好きになれなかった。

ただ、この物語を通して家庭内暴力という問題やその心理と危険性について描いてるのはとてもいいと思った。

6. 日本語版も出版されている

この本、『イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる』というタイトルで日本語版も出版されている。

6. 続編も出版されている

『It Starts with Us』というタイトルで続編も出版されている。

続編の日本語版はこちら。

『イット・スターツ・ウィズ・アス ふたりから始まる』

この本、2作目も出ているが、他に読みたい本がいっぱいあるので、現時点で読む予定はない。

もし時間が出来てオーディオブックで聴く機会があったら、また感想を載せたいと思います。

 
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