アイルランド版『The Wire』?リアルすぎる犯罪ドラマ『LOVE/HATE』にハマる理由

 

以前『KIN』(2021-2023)というアイルランドが舞台の海外ドラマを紹介したが(ブログの記事はこちら)、今回もまたアイルランドが舞台。アイルランドのドラマが面白くて、何か他に似たようなドラマがないか探していたら、この『LOVE/HATE』に行き着いた。やっぱり見て大正解!私のツボにハマるドラマだった。今回は『LOVE/HATE』の感想を載せていく。

 

1. あらすじ

『LOVE/HATE』(2010-2014)はアイルランドのダブリンのギャング社会を舞台にしており、エイダン・ギレン (Aidan Gillen)とロバート・シーハン (Robert Sheehan)が主演を務める。このドラマシリーズはアイルランドでカルト的な人気を博し、史上最高のアイルランド番組の1つとして称賛されている

2. 見どころ

①アイルランド版『The Wire』

もう十年以上も前にHBOの『The Wire』 (2002–2008)というドラマを観たことがあるのだが、この『LOVE/HATE』を観ていて、『The Wire』に似ている!と感じた。

『The Wire』は私が大好きなドラマの1つ。『The Wire』はメリーランド州ボルチモアを舞台にしたアメリカの犯罪ドラマ。ギャング犯罪に関わる人の運命、いつ誰に裏切られて殺されるか分からないという緊張感、そして、命が危ないだけでなく、警察に捕まるかもしれない対警察という構造もこの2つのドラマが似ている理由だ。こういった犯罪ドラマから感じられる暴力や、リアルでドロドロした感じがたまらない。

よく考えると、『The Wire』はもう20年近く前のドラマかー!そんなに古い感じはしないのだが、いつの間に時が経ってしまったのだろう….?『The Wire』は少し古いドラマになってしまったので、観たことのない人が多いかもしれないが、犯罪ドラマが好きな人には『LOVE/HATE』と合わせておすすめである。

②アイルランドのダブリンが舞台

正直、字幕がないと何を言っているのか分からないこのドラマ。アイリッシュの英語のクセが強すぎるのだ。このドラマはカナダ人のパートナーと一緒に観ているのだが、英語ネイティブの彼でも、「字幕がないと何を言っているのか分からない」 と言っていた。でも、そんなアクセントが魅力的でいい。

また、当たり前だがアイルランドのダブリンが舞台なので、アメリカのドラマや映画を見ることが多い私にとっては、街の情景や犯罪の舞台も観ていて新鮮に感じられる。

③俳優に注目

まず、『The Wire』や『KIN』、『Game of Thrones』(2011-2019)にも出ていた俳優のエイダン・ギレン (Aidan Gillen)が出演している。そして、『Misfits』(2009-2013)や『The Umbrella Academy』(2019-2024)で出ていた、俳優のロバート・シーハン (Robert Sheehan)。そして、Nidge役のトム・ヴォーン・ローラー(Tom Vaughan-Lawlor)。

特に、トム・ヴォーン・ローラーの演技が上手すぎる!この『LOVE/HATE』を観て初めて名前を知った俳優なのだが、ビジュアル的にイケメンであるわけではないのに、演技が素晴らしいのだ。仲間に怒鳴っていたと思ったら、女性の前になると急に優しくて包みこくような態度を示したり、気に入った女性の前でチャーミングになったり、演技からNidgeとい役柄のサイコパス感が伝わってくる。ドラマが進むに連れて、彼の演技にどんどん引き込まれてしまった。

また、Season 4では、今話題のアイルランドの俳優、Barry Keoghan (バリー・コーガン)も出演しているので、大注目だ。


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3.おわりに

『LOVE/HATE』は、ギャングドラマ、アイルランドが舞台のドラマが好きな人におすすめ。ただ、日本では2025年4月現在このドラマを取り扱っているプラットフォームはまだないようだ。いつか日本で見れるようになる事を期待しよう。

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