耳で聴く映画!グラフィック・オーディオとは?🌙『House of Earth and Blood Part 1』 を聴いてみた

 

今年に入って初めて、Romantasy (ロマンタシー)というジャンルの小説をオーディオブックで聴きました。

Rebecca Yarros (レベッカ・ヤロス)著の『Fourth Wing (フォース・ウイング)』です。

その時は通常のオーディオブックを聴いたのですが、後になってGraphic Audio (グラフィック・オーディオ)と呼ばれる音響効果の入ったオーディオブックも出ていることを知りました。

そこで、Romantasy (ロマンタシー)で他に人気の作品、サラ・J・マースのCrescent City (クレセント・シティ)シリーズをGraphic Audio (グラフィック・オーディオ)で聴いてみることにしました。

2024年4月時点で、このクレセント・シティシリーズからは3冊の本が出ています。

1冊目『House of Earth and Blood (ハウス・オブ・アース・アンド・ブラッド) 』の前半、『House of Earth and Blood Part 1』を聴いたので、早速感想を載せていきます。

1. 『House of Earth and Blood (Part 1 of 2) (Dramatized Adaptation): Crescent City, Book 1 』by Sarah J. Maas

2. オーディオブックについて

配信日(Audible):2024/2/29

再生時間:11時間 51分

通常のオーディオブックではなく、音響効果の入ったグラフィックオーディオ。1.25倍速で聴いた。

 

3. あらすじ

サラ・J・マースの『CRESCENT CITY』シリーズの1作目の『House of Earth and Blood』

この物語は、半妖精で半人間のBryce Quinlan (ブライス・クインラン)が、殺害された友人の復讐をするために奮闘する現代ファンタジー。彼女は堕天使のHunt Athalar (ハント・アタラー)と手を組み、犯人を追う中で、暗い力と燃えるような情熱を見つける。

4. 感想(ネタバレあり)

まずは、このGraphic Audio (グラフィック・オーディオ)という形式のオーディオブック、かなりいい!音響効果が入ってるので、映画を聴いている感覚なのだ。そのため、通常のオーディオブックと比べても話が理解しやすい。

特に英語学習者の私にとっては、登場人物によって声が違うので、誰が喋っているのかががすぐ分かりストーリーに集中することが出来た。

音響効果に関しては、バックグラウンドの音楽、足音、インターフォンの音、クラブにいる時の音楽、歯磨きしてる音など、挙げたらキリがない。

一度このバージョンを聴いたら、普通のオーディオブックには戻れないかもしれない….。

そして、話の内容なのだが今回聴いたのは1冊目のPart 1(パート1)なので、それほどストーリーに大きな進展はなかったが、そこそこ楽しめた。

まずは設定がいい。

時代が現代なので、登場人物はビールを飲んだり、クラブに行ったり、ドラッグを使ったり。また、リアリティ番組やスポーツ番組も見たりして、ファンタジーとはいえ、まるで現実の世界を見ているみたいで、キャラクターに共感ができるのだ。

そして、登場人物もゲイやバイセクシャルの人が出てきて多様性があるのがいい。

例えば、Hunt (ハント)がBryce (ブライス)に「 Danika was your lover? (ダニカは恋人だったの?)」と聞くシーンがあるのだが、女性同士が恋人である可能性を、当たり前のように想定しているカルチャーがかっこいいなぁ、と思った。実際ブライスとダニカは恋人同士ではなかったのだけど。

そして、セクシャリティだけでなく、ファンタジーに関しても多様性が見られる。妖精、天使、シフター (狼など)、バンパイア、魔女と、出てくるキャラの種類が多いのだ。

最近4歳の娘が映画のTrolls (トロールズ)にハマっているのだが、北米の作品を見ると多様性についてよく考えさせられれる。Trollsもさまざまな髪の色のキャラクターがいたり、ダイヤモンドのように肌がキラキラしたトロール、髪が繋がっているトロールなど、Indivisualism (インディビジュアリズム)の表現がすごいのだ。子供の映画も大人の娯楽作品も、個人の違いを全面に出した作品は北米ならではだな、と感じる。

さて、本の話に戻ろう。

この本の魅力は他にもあって、主人公の女性Bryce Quinlan (ブライス・クインラン)がかっこよくて魅力的なのだ。外見的に綺麗なだけではなく、パーティーガールと思いきや、知的でランニングに行ったりして筋肉もついている。そして、射撃場でBryceが銃弾を命中させるシーンは、Badass! (かっこいい!)と思ってしまった。

この本のジャンルはRomantasy (ロマンタシー)と呼ばれる、ファンタジーとロマンスを掛け合わせたものなのだが、ロマンス要素はPart 1ではそれほど発展せず。

Rebecca Yarrosの『Fourth Wing』ではロマンス要素が初めからあからさまですごかったイメージだが、この本のパート1ではHuntとBryceのさりげないやりとりがたまらないのだ。ゆっくり燃える感じのSlow Burn (スローバーン)で、BryceとHuntの関係が気になるから早く続きが読みたいという気にさせてくれる

この話は、殺害された友人の犯人探しをするというのがメインのストーリーになっているのだが、謎解きの要素もあってなかなか面白い。

かっこよくて強い女性が主人公、ファンタジー、ロマンス、ミステリーとたくさん魅力が詰まっている本なので、おすすめだ。

Part 2のGraphic Audioを聴いたらまた感想を載せる。

5. Crescent Cityシリーズ

1冊目『House of Earth and Blood: Crescent City, Book 1』

 

2冊目『House of Sky and Breath: Crescent City, Book 2』

 

3冊目『House of Flame and Shadow: Crescent City, Book 3』

 

オーディブルの無料体験は下記のボタンから!


Previous
Previous

驚きの実話!Netflix『私のトナカイちゃん』がいろんな意味で面白すぎる。

Next
Next

2024年3月に聴いた洋書のリスト