【洋書レビュー】ベストセラー⚡︎ロマンタシー『Fourth Wing』 を聴いてみた

 

Romantasy (ロマンタシー)という言葉を聞いたことがありますか?

ここ数年急成長している本のジャンルで、その名前の通り、「Romance (ロマンス)」と「Fantasy (ファンタシー)」を掛け合わせた造語です。

私、実はファンタシー系の本を読んだ事がないのです…。

過去にGame of Thrones (ゲーム・オブ・スローンズ) にハマった時に、原作を読もうとチャレンジしましたが、見事に挫折しました。

実はハリーポッターシリーズも、今まで読んだ事がありません。

今年の読書目標に、「普段読まないジャンルを読む」と決めたので、ベストセラーでロマンタシーの『Fourth Wing』をオーディオブックで聴いてみる事にしました。

早速、感想を載せていきたいと思います。

1. 『Fourth Wing』by Rebecca Yarros

2. オーディオブックについて

配信日(Audible):2023/5/2

再生時間:20時間 43分

ナレーター:Rebecca Soler, Teddy Hamilton

ゆっくりナレーションされているので、最初は1.25倍速、その後は1.5倍速で聴いた。20時間以上で長いが、倍速にするとそれほど時間がかからず14時間くらいで聴き終えた。


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3. あらすじ

20歳のバイオレット(Violet)がドラゴンライダーとなるための寄宿学校に入学するところから物語がスタートする。本や歴史が好きなバイオレットは、歴史などを記録する書記になる予定だった。しかし、厳格な母からドラゴンライダーになるためのクアドラント (Quadrant)に入るように命じられる。ドラゴンライダーになるためには、さまざまな試験やトレーニングを乗り越えなくてはならず、常に死ぬか生きるかの境目にいる。本の表紙にも書いてあるとおり、まさに「Graduate or Die (卒業するか死ぬか)」なのだ。友人や仲間、恋の相手と出会ったりしながら、試練を乗り越えていく。

4. 評価 ★★★★☆(4/5)

5. 感想(ネタバレあり)

主人公Violet (バイオレット)の一人称で物語が語られているので、ストーリーを追いやすく、話に入り込める。

最初の入学テストで、障害物を乗り越えていくシーンは、何年か前にNetflixで放送されていたアルティメット・ビーストマスターを見ている感覚になった。

まず気になったのが、Violetの幼馴染で親友のでDain (デイン) という男性。これがまたしつこくてウザイ。過保護で、Violetを守ろうとして、Violetに忠告したり、余計なお世話をしたり。これって男女が逆の立場だったらありえないよね?と思った。Dainとしては、幼馴染のVioletを守りたいという思いで行動してるのだろうが、いい加減やめてくれーと思った。VioletはDainのことを”Best Friend”と言っているが、本当かよ?と違和感を感じた。でもこれは実は著者の意図で、次回作ではDainが敵になったりするのかな?と想像。

ドラゴンや魔法といったファンタジー特有のシーンは、30%くらい読み進めると出てくる。

そして、ファンタジーと同じくらい見どころの、ロマンス!Violetが恋する相手は誰かな?と気になって聴いていたのだが、名前が出て来た時点で登場してすぐに、これが恋の相手だなと分かってしまった。姉のMira (ミラ)に、「Xaden (ゼイダン)には気をつけて」と忠告を受けた時点で…。名前の響きもかっこいいし、見かけもイケメンでこれ絶対だろ。

英語ではSpicy(スパイシー)と呼ばれる単語があるのだが、いわゆるセックスシーンのことだ。ロマンス小説について発信しているインスタを見ていると、本の「Spicy Chapters (スパイシーチャプターズ)」を紹介している人がいたりする。ちなみにこの本の”Spicy Chapters”はチャプター30とチャプター32である。なかなかSteamy (官能的)なのでおすすめ。

あと気になったのが、Violetの母親。名前は忘れてしまったが、なぜVioletにそんなに厳しいのかな?何か理由があるに違いない。

この本で気になったのは、時代背景。ケータイやITは出てこないけど、Violetの話し方は、“Oh shit'“とか”Fuck!”とか発言しているので、馴染みやすくて現代的な感じが親近感を与えてくれる

このシリーズ、ドラマ化されるらしいので、そうなったらセックスシーンはどう描かれるのかな?

ファンタジーだから万人ウケする様に制作したいだろうし、シーンをマイルドに作っても、原作が好きな人は原作に忠実を期待するだろうし。

原作を先に読むと、いろいろ想像出来て楽しい。

この本の最後のシーンは予想外で少しびっくりしたので、どんな展開になるのか次回作が気になるところ。

5. ドラマ仕立てのオーディオブック

実はこのオーディオブック、「Graphic Audio(グラフィック・オーディオ)」という形式のオーディオブックも発売されています。

通常のオーディオブックとは異なり、迫力のある音響効果や複数の声優による演技が加えられています。これにより、物語がより生き生きとし、リスナーが物語に集中しやすい形式になっています。

私も少し聴いてみたのですが、映画を聴いている感覚に近くてこっちの方が物語が理解しやすそうだと思いました。最初からこれを聴けば良かったかな?とちょっと後悔。『Iron Flame』はグラフィック・オーディオが発売されたら、そっちのオーディオブックを聴こうと思ってます。

Part 1

Part 2

6. シリーズ2作目

どうやらこのシリーズ、最終的に5冊の本が発売されるようです。

現時点 (2024年2月)では2冊目も出版されていますので、1冊目が気に入った方はこちらもどうぞ。

2作目はまだ読んでいないので、読んだら感想載せます!

 
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