【海外ドラマ】洋書が原作!Netlix『少年は世界をのみこむ』の感想

 

最近Netlixで見た海外ドラマ、『Boy Swallows Universe (少年は世界をのみこむ)』が面白かったので、その感想を載せたいと思います。

 

オーディブルの無料体験は下記のボタンから!


内容紹介

『Boy Swallows Universe (少年は世界をのみこむ)』は、ブリスベン郊外に住む13歳の少年が、荒れた家庭環境にありながらも成人に向かって突き進んでいくストーリー。テレビシリーズは、ベストセラー作家トレント・ダルトンによる同名の本をもとにしており、ブリスベン、オーストラリアでのダルトン自身の幼少期に触発されている。

見どころ (ネタバレあり)

1 感情が豊か

主人公のEli (イーライ)が13歳の時のシーンで、悲しい時は泣くというのがとてもいいと思った。いくつかのシーンで涙していて、男の子だから泣かないというのではなく、悲しい時はしっかり泣いていて見ていて快感だった。

2 希望を持たせてくれる

母親は元ヘロイン中毒でドラマの途中で刑務所送りに。義理の父親はドラッグディーラー、実の父親はアル中と家庭環境がかなりひどい状況にあるEli (イーライ)。そんな中でも、Eliが自分の夢に向かって突き進んで行き、最終的にはジャーナリストになり、小説家になるというのは、家庭環境が悪くても状況は自分の力で変えられることを教えてくれる。しかも、この小説は半分が著者の経験に基づいて書かれたものなので、なおさら希望を持たせてくれる。

3 舞台がオーストラリア

私はワーキングホリデーで、昔オーストラリアに少し滞在した事があるのだが、ドラマを見ていて聞こえてくる鳥の鳴き声が、懐かしい気持ちになった。日本では聞けない鳥の声が心地よくて、またオーストラリアに行きたいなと思った。舞台がオーストラリアなので、もちろん英語もオーストラリア英語。普段は聞けない英語が聞けてとても新鮮。

4 半分ノンフィクション

実はこの話小説が元になっていて、50%が事実で50%が「Wishful thinking (希望的観測)”」のフィクションらしいのだ。

著者がゲストで出演している”Mamamia Book Club”というポッドキャストを聴いていたら、どこが事実でどこがフィクションかが語られていたので、一部を紹介する。

Eli (イーライ)は著者がモデル?ーそうらしい。Eliはもっと精通していて、頭がよくて、タフだけど、とのこと。本では自分がこうすればよかったと思った事をベースに書かれているそう。

赤い電話は本当に実在したの?ー本当にあった。著者には3人兄がいて、著者が6歳の時に一番上の兄がある日電話について教えてくれたそう。自分の知らない世界が広がっているんだと思い、この小説を書くきっかけになった出来事だそう。

指を切られたのは本当?ー実際には切られていないが、なぜこのストーリーが出来上がったのがのエピソードがポッドキャストでは語られている。

5 原作を読みたい

先にドラマを見てしまったのですが、原文でも読んでみたいなと思った。ドラマを見る限りだと、一人称で書かれている感じがしたので、読みやすいはず。原作を読む機会があったらまた感想を載せる。


こちらがオーストラリアでベストセラーになった小説。

『Boy Swallows Universe』by Trent Dalton


日本語訳はこちら。

『少年は世界をのみこむ』著トレント・ダルトン  池田真紀子(訳)


おわりに

海外ドラマは、普段アメリカとイギリスのドラマを見る事がほとんどなのだが、オーストラリアのドラマでこんなに素敵なドラマがあったとは。Neflixで視聴できるのでおすすめ。

 
Previous
Previous

『窓際のスパイ』シーズン5の原作を読んでみた

Next
Next

2024年2月に聴いた洋書のリスト