Netflixの『One Day (ワン・デイ)』がかなりいい!ノスタルジックな雰囲気が満載の恋愛ドラマ 原作との違いも紹介

 

先日、Netflixのドラマ『One Day (ワン・デイ)』を観た。すごく気に入ってしまった。

ノスタルジックにさせてくれる箇所がいくつかあり、ドラマを観てこんな気持ちになったのは久しぶりだった。

実はこのドラマ、本が原作なのだ。

ドラマを観る前に、原作の小説を英語のオーディオブックで聴いてみた。

小説との違いが少しだけあったので、そちらも合わせて紹介する。

それでは早速ドラマを見た感想を載せていく。

 

1. あらすじ

大学の卒業式の夜を一緒に過ごしたEmma (エマ)とDexter (デクスター)。その後、それぞれの道を歩み始めてからも、ふたりはずっと交流を続けていくことに。20年の歳月を、毎年の7月15日だけでつづった切なくユーモラスなラブストーリー。原作はDavid Nicholls (デイヴィッド・ニコルズ)の小説。

2. 感想

まず率直な感想、シンプルにとてもいい!さすがIMDbで高評価なだけあって、かなり気にいってしまった。

というのも、このドラマ色々な箇所でノスタルジックな気持ちにさせてくれるのだ。

まずはイギリスのエジンバラでのシーンからスタートするのだが、個人的にエジンバラは思い出深い場所だ。

当時通っていた大学の語学研修の滞在先がエジンバラで、それがきっかけで英語をもっと伸ばしたい!と思うようになったのだ。あの時エジンバラに行っていなかったら、英語力をもっと高めようと思わず、このブログも存在していなかっただろう。

あまりにもエジンバラが気に入り、翌年大学の春休みを利用して、また訪れたくらいだ。

ドラマで出てくるエジンバラの街並みが、これがまたいいんだなぁ〜。ノスタルジア。

このドラマはエジンバラ以外にも、ロンドン、イタリア、ギリシャ、パリなど、様々な舞台が登場する

過去に、パリ以外訪はれたことがあるのだが、どのロケーションも街並みや情景が綺麗で、また行きたい!という気にさせてくれる。

そして、肝心な話のストーリーについて。

エマがデクスターを思う気持ちが切なすぎる!

特に、ギリシャでお互いの秘密を告白するシーン。エマが「 実は卒業パーティーで出会った以前から知っていて、好きだった」とデクスターに告白。その後、夜のビーチで泳いでる時に、デクスターが「実は自分も出会う前から好きだったよ 。……でも問題は、自分は誰でも好きになっちゃうことなんだよね」って!!これは本であらかじめ読んだから知っていたが、改めてドラマで見ても、悲しくて切ないシーン。

エマはデクスターのことが好きすぎて、他の人と同じように、一夜限りの関係で終わらせたくないという気持ち、分かるなぁ〜。

長年親友でいたのも、好きだからずっと一緒にいたいという思いが伝わってきて、切なすぎる。

ところで、この『One Day』の本を読んでいたちょうど同じ時期に、ナルシストについて書かれた本を読んでいたのだが、デクスターの性格ががすごくマッチしていて驚いた!これ、デクスターってナルシシスティックの要素ありだよね…?

いくつか当てはまるのは、女遊びがすごいし、仕事は安定していて稼ぎもいい。テレビに出ていて有名で、自信ありだし。あと、母親との会話からテレビ番組で『Briten’s Uglyest Girlfriend』とかいう番組のホストをしてたらしい。人を見下すこともナルシストの要素だと本には書いてあった。周りの評価を気にしているのも当てはまる。

ドラマを見るだけだとデクスターがあまりにもかっこいいので、性格の悪さに目をつむってしまうけど、本を読むと容姿が分からないので、性格についてよく考えさせてくれる。実はキャラクターの性格が複雑だったりして、そこから学べることもあるなと思った。

この話は、エマとデクスターが知り合った日から20年後に渡ってのストーリーが描かれている。80年代から始まり、2000年代で終わるというのも、映像で見ていてかなり楽しめた

登場人物の服装や髪型、インテリアや音楽も時代背景がしっかり反映されていて、セットや衣装をコーディネートをする人、いい仕事したなぁ〜。👍

このドラマの魅力はそれだけでない。使われている音楽がどれもいいのだ。

ちなみに今『One Day』のサウンドトラックを聴きながらこれを書いている。

特に、Vanburというアーティストの『Last Look』と『Earthing』、『In Cold Light』という曲がいいと思ったので、是非聴いて欲しい。

そしてこのドラマの他の見どころなのだが、俳優の演技力が挙げられる。

特に、デクスター役のLeo Woodall (リオ・ウドル)の演技が半端ない!

去年、私の好きなドラマ、『White Lotus (ホワイト・ロータス/ 諸事情だらけのリゾートホテル)』のシーズン2を見ていたときに、Leo Woodall (リオ・ウドル)が出演していた。

あまりにもインパクトのあるキャラだったので、その時に思わずその俳優についてIMDbで調べてしまった。そのため、Netflixで『One Day』が出てきた時に、『White Lotus』に出ていた俳優だ!とすぐに気がついた。

『White Lotus』のシーズン2では訳ありの”甥っ子”を演じていた。チャラい感じだが、不気味な怖さがあるイギリス人役で、今回の『One Day』とは全く違うキャラを演じていたのだ。

この『One Day』では、デクスターが感情的になっているシーンでは、思わずもらい泣きしそうになったくらい。また、クラブでハイになってノリノリで踊っているシーンもリアルで、演技が上手いな〜としみじみ感じた。

これからますます人気が出そうな、Leo Woodall (リオ・ウドル)、大注目の俳優だ。

リオの出ている『White Lotus』もおすすめなので是非チェックして欲しい。シーズン2に出演している。

3. 原作との違い 📕 🎬

さて、冒頭にも書いたが、ドラマを見る前に、原作本のオーディオブックを英語で聴いた。

あらすじは小説と一緒で、小説からそのまま使われたセリフも結構あったのだが、細かな違いがあったので、いくつか紹介する。

これは、ドラマを観た後の方が違いが楽しめると思うので、ここから下はドラマを見た後に読むことをおすすめする

①ドラマ冒頭のシーン

ドラマでは、大学での卒業パーティのシーンから始まるが、原作の本ではエマとデクスターがどういう馴れ初めで2人が知り合ったのかは分からない。エマとデクスターがエマの部屋にいるシーンから始まっているのだ。

私は本の方が、読者にどうやって出会ったかは想像にお任せなので、そっちの方が好きかも。

②出会いの翌日のシーン

本では、最初は全部7月15日のシーンだけが描かれていて、次の日7月16日のことは最後の最後に描かれている

ドラマでも小説でも、デクスターがエマにキスするシーンを最後に持ってきているのは同じだが、本ではArther’s Seat (アーサーズ・シート)に行ったことも最後に書かれている。

本の通りに7月16日のことは全部最後に持ってきた方が、最後の意外なサプライズで楽しめると思った。

③Tilly (ティリー)との関係

ドラマはTillyが結構重要な役割を果たしているが、本ではEmmaとDexterの関係が中心に描かれている。

ティリーはエマのルームメートだが、仲のいい友人として登場していない。

しかも本では、なんとティリーとデクスターが関係を持ったことにもなっている😱

本だとエマとティリーは親友という感じで描かれていなかったので、読んでいる時にそれほど気にならなかったが、いずれにしても設定は断然ドラマの方がいいな。

デクスターの彼女Maddy (マディー)

本では、デクスターはエマが亡くなった後に、Maddy (マディー)というは、お店のバイトの子と付き合っているのだ。

本の方が、デクスターの性格がリアルに描かれている。ドラマではマディーは最後のエピソードで少し登場してるが、付き合ってることにはなってない。

⑤Emma (エマ)は白人女性

原作で、エマは白人女性として描かれていることが分かる。瞳の色や肌の色の描写からそれが分かる。

ドラマでエマ役に有色人女優のAmbika Mod (アンビカ・モッド)を起用したのはすごくいいと思った。

ある意味リアル。デクスターはイケメンでかっこいいし、エマの自信のなさが上手く表現出来ていて、とてもマッチしている。

アンビカの起用はこれからの映画/テレビ業界にとっても嬉しいことだと思う。いろんな人種の人が活躍して、それを見た人たちに、自信を与えてくれるだろう。

4. 原作について

原作のオーディオブック

『One Day』by David Nicholls

配信日(Audible):2013年7月13日

再生時間:16時間 26分

ナレーター:Anna Bentinck

女性の朗読で聴きやすい。1.25倍速くらいで聴いた。

日本語版はこちら


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6.おわりに

ストーリー、撮影場所、音楽、演技、全てにおいて、いい気分にさせてくれた作品でした。

これから暖かくなる春、夏にほのぼのと観れるおすすめの海外ドラマです♪

小説もドラマでは描かれていない意外な発見があるので、是非読んでみてください。

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