【洋書が原作】Netflixの映画『終わらない週末』の原作をオーディオブックで聴いてみた
1. 『Leave the World Behind』by Rumaan Alam
2. 評価 ★★☆☆☆(2/5)
3. あらすじ
2020年に出版されたフィクション小説。
Amanda(アマンダ)と Clay(クレイ)はティーンエイジャーの息子Arhie(アーチー)と娘Rose(ローズ)と一緒にバケーションのために1週間レンタルした高級別荘にやってくる。ある夜、年配の黒人夫婦、George(ジョージ)とRuth(ルース)がやってくる。彼らはその家の所有者であると言い、都市で停電が起きたためにここにやってきたと説明する。Amandaはアメリカ東海岸全体での停電のニュースを受け取るが、彼女はGeorgeとRuthに対して疑念を抱く。しかし、家の電話、テレビ、インターネットサービスは故障し繋がらない状況で、世間で何が起きているのか確認するすべがない。さて彼らはどうなるのか?
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4. オーディオブックについて
配信日(Audible):2020/11/12
再生時間:7時間25分
女性によるとても聴きやすいナレーション。1.20倍速で聴いた。難しい単語も使われていないので、ほとんどの内容を理解しながら聴けた。本の続きが気になったのもあったが聴きやすいので2日で聴き終えた。
5. 感想(ネタバレあり)
この本がNetflixで映画化されると知り、映画を見る前に原作の本をオーディオブックで聴いてみる事にした。内容はそれほど面白い訳ではないが、何が起きてるのか分からないので続きが気になってしまい、結局最後まで聴いてしまった。
気になると理由で最後まで聴き進めたのに最後のオチが、え?こんな終わり方なの?という感じで、納得のいく終わり方ではなかったのが残念。
全体的にそれほど大きな出来事がなく物事が進む。ついさっき映画の予告編を見たのだが、本とは登場人物や起こる出来事にだいぶ違いがあるように思えた。
まず、本では黒人の年配夫婦のGeorge(ジョージ)とRuth(ルース)が登場人物だが、映画ではGeorgeと娘のMaya(マヤ)になっているみたいだ。本では夫婦が娘のMayaを心配する様子が描かれているだけで、実際に登場しない。
また、映画では家族が車に乗りアクセル全開で向かいから来る車を避けるアクションシーン、海岸で船が水しぶきをあげて人々が逃げ回っているシーンがあるみたいだが、本ではそんな大ごとなシーンはないのだ。
原作は終始とくに大きな出来事は起こらず、何が起きてるの?という焦らしが興味を惹きつけるのに対して、映画の方はそれに加えもっとダイナミックな方法を使い視聴者を惹きつけているのだろう。
現代社会に生きる今、テレビや電話、インターネットは欠かせないものになっている。それがもし遮断されたら私たちはどうやって情報を得るのだろうか?と考えさせてくれるいい機会になったのは確かだ。
もう少しArhie(アーチー)と娘Rose(ローズ)の性格に深みを与えて、詳しく描かれていれば、結末が気になるから読むのではなく、内容全体に面白さを与えてくれたと思う。